音楽制作Tips #1

24 11月

マイクの使い方について説明したいと思います。マイクはボーカルの録音で使用したりドラム、ギター等様々な楽器を集音する装置です。マイクの距離や種類により録音される音が変化します。

マイクの距離はオンマイク、オフマイクというように表現しますが、距離が少し変わるだけでも、音がものすごく変わります。
好みといえばそれまでなのですが、エンジニアやクリエーターにとってこの距離感やマイクの選定、マイキングの方法に拘りがあります。もちろん、私にも拘りがありますが、どの方法がベストかというのは、実際に気がすむまで試すしかないと思います。

例えばギターをアンプで録音する際、マイクの位置で音が全然変わります。本当に、面白いくらい同じマイクなのか?と思うくらい変わります。楽曲の雰囲気によって、オンマイク気味で録音しようとか、少し距離をとって空間を録音したいとかそんな風にです。マイクの位置に正解はないと思いますが、どの位置にマイキングするとこんな音になるという録音される音は知っておいたほうが良いと思います。マイキングは録音する時の、基礎中の基礎です。私も歌の録音やギターの録音する時に何通りものマイキングを試しました。この試行錯誤こそが良い楽曲が生まれる秘訣だと思っています。

マイクの指向性

マイクには指向性があります。単一指向性と、無指向性です。
単一指向性は正面の音はクリアに録音できますが、背面からくる音や空間の録音には適していません。逆に、無指向性の場合は全方向から均等に音を集音できます。PAの現場では、この指向性を頭に入れておかないと、無駄にハウリングが起こってしまったり、集音される音が適切ではない場合がありますので注意が必要です。

マイクの角度や持ち方について

コンデンサーマイクの場合はサスペンションを使用するので持ち方については気にする必要はありませんが、ダイナミックマイクの場合は注意が必要です。よくカラオケとかに行くと、知人がマイクのヘッドの部分を掴んで歌う人がいますが、エンジニアの立場から言うとありえません。持ち方も逆さまになりますし、集音する大切な部分を手でふさいでしまうと、綺麗に集音できません。遊びのカラオケなので、好きに歌えば良いと思いますが、せっかくの歌声がクリアに集音されずもったいないと思います。
パフォーマンスの一環ならありなんだと思いますが・・(笑

マイクの距離感

先ほどのオンマイクオフマイクの話と似てくるのですが、マイクの距離が離れている人が多いです。少し離れるだけで、集音の感度は全然変わります。S/Nが悪くなるのでもったいないです。
声量がある人で、マイクを遠ざける方法がありますが、よほど上手い人じゃないと、音が悪くなってしまうことが多いです。
あらかじめ、保険で録音時やPAの時は、コンプレッサーやリミッターを使用すると良いですね。

マイクの取り扱い注意点

マイクの使い方が適切ではない人が多いです。まず、マイクを叩かないでください。ダイナミックマイクならまだしも、コンデンサーマイクで叩くとマイクが最悪壊れてしまいます。そのくらいマイクって丁重に扱うものなのです。エンジニアにとってマイクは楽器のようなものです。楽器を大切にするのは当然のことですよね。それでは、音量が入っているか確認する際、どのようにするのかと言うと、マイクの先っぽを「カリカリ」します。

これが一番ベストです。集音されているのが確認できたら、「テステス、マイクのテスト中。」という感じで。
本日は晴天なりというのは、無線関連で無線局が試験電波を出す際に言うように定められていますね。
たまに、本日は晴天なりと言うことがありますが、あしからず(笑

マイクの方向性

あたりまえのことなんですが、マイクをスピーカに向けるアーティストさんが未だにおられます。マイクをスピーカに向けると、スピーカーから出ている音がマイクで再び集音されるので皆んなが嫌いなハウリングが起こってしまいます。
基本的な事を気をつけるだけで、良いステージができます。
最近、PAやレコーディングをしていてマイクについて考える事が多かったので、自分なりにTipsとして纏めてみました。

参考になりますと幸いです。


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